インタビュー
総合病院の看護師として働いていた私と保育園との出会い。
学生時代は養護教諭を目指し、大学で教職課程を履修。大学卒業後は総合病院に看護師として就職しました。病院では病棟勤務の看護師として、必要な知識や経験を積むことができましたし、やりがいのある仕事で充実している中、結婚を機に尼崎へ。この機会に保育園や小学校など、子どもと関われる職場を希望したところ、「GreenHouse尼崎園」に縁あって入社することになりました。学生時代に教育実習や病児保育のボランティア活動への参加を通し、大人にとっては見過ごしてしまいそうな小さなことが、子どもにとっては大きな発見や喜びなのだと実感していた私にとって、「GreenHouse尼崎園」の子どもたちの感性を大事にし、育んでいこうという姿勢は興味深いものでした。「保育園勤務の看護師」に最初は戸惑いもありましたが、看護師の経験も生かせるうえ、子どもたちと関われる職場ということで、とても楽しく働かせていただいています。
看護師として保育に関わる意義とやりがいを感じる毎日。
「看護師として園児と関わる」。このことに最初は看護師としてのイメージとのギャップを私自身が感じていましたが、今では看護師がいることの意義ややりがいを見出しています。例えば、園児が体調を崩したときや怪我をしたとき、今までの知識が生き、冷静に看護、観察ができます。おもちゃの消毒に使う薬品の管理も看護師ならではの仕事です。また、手を洗う際に泡をつけたらすぐに洗い流す子が多かったため、保育士の先生と相談をして歌に合わせて手洗いの映像を見ながら手を洗う方法を子どもたちに伝えると、しっかりと手を洗うことができるようになりました。看護師が指導することで、より子どもたちの意識の中に入っていくのかな、と思っています。日ごろの保育では子どもたちの将来を考え、保育士さんにアドバイスをいただきながら保育に関わっており、保育士さんの知識と看護師の知識、お互いが足りないところを補い、支え合うことでよりよい保育環境ができ上っていくことを日々実感しています。
職種は違ってもチームワークは良好!子どもたちのために働ける保育園。
総合病院という大きな組織の中で働いていた私にとって、職種に関係なく、縦にも横にもつながりがあり、コミュニケーションも取れる職場というのは驚きでもありました。こちらはオープニングスタッフということもありますが、職種に関係なく、みんなの仲が良くて笑顔あふれる職場です。毎日、子どもたちの成長を喜びながらたくさんの話をし、保育に最適な環境を整えています。病児・病後児保育も行っており、もしものときは看護師がつきっきりで対応しますので、保護者の方には安心してもらえる環境だと思います。保育の現場で働くのが初めての私には、まだまだ足りない部分もありますが、周りの方に教えていただきながらさらに学びを深め、経験を積み、園にとっても保護者の方にとっても、頼りになる看護師になることが目標です。
一日の流れ(例)
AM
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出勤、保育園の環境整備
園児の少ないうちに手すりの拭き掃除や、消毒をしておきます。
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登園児の体調確認
順次、登園した園児の体温を測定し、体調の確認、管理をします。
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園児の主活動に参加
保育士さんと一緒に保育に関わります。
PM
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園児の午睡中の環境整備
午睡の時間に、おもちゃの消毒やトイレ掃除などを行います。
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園児の目覚め後の検温
午睡後の園児の体温を測り、体調を確認します。
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園内には常に3人の看護師がいるため、看護業務について相談しあいます。
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退勤
園児のケガ、病気など、引継ぎ事項があれば伝えて、終了です。
取材:2019年12月