インタビュー
子どもたちともっとふれ合いたい!その想いで、3年間勤めた大規模保育園から当園へ。
一生役立つ資格や知識・スキルを身に付けられ、子ども好きということもあり、大学では栄養教諭のコースも選択。教育実習では小学校1年生のクラスで食育の授業をし、かわいい子どもたちに囲まれて充実した時間を過ごしました。新卒から3年間は、大規模園で勤務。定員は150名で、調理職員は3名ということもあり調理業務だけで手がいっぱいでした。子どもとふれ合える時間がほとんどなく、保育園で働く楽しみが感じられなかったことを覚えています。徐々に「子どもたちともっとふれ合いたい」という想いが大きくなり、転職を決意しました。園児を身近に感じられる保育園を探し、家から近かったということもあり当園へ。現在はパート職員3名と共に調理業務をしながら、離乳食づくりの経験を生かして他の園での調理指導も行っています。
サイクルメニューにしないのは、幅広い料理を楽しみながら、苦手なものも食べてほしいから。
新大阪園、尼崎園、板宿園ともに共通した献立ではなく、毎日違った献立にしています。子どもたちにできるだけいろいろな種類の料理を食べてほしい、苦手な食材でも料理によっては食べられる可能性があると思い、毎月の献立を作成しています。少しずつでも苦手な食材を食べてもらうため、調理方法を変えたり、一緒に入れる具材で工夫したりなど試行錯誤の毎日です。給食の時間に子どもたちのお部屋へ行って調理の成果を確かめるように、「美味しい?」と聞くと、「美味しい!」と言ってくれると頑張って作ってよかったなと思いますし、「これ嫌い!」と言われると、そしたら今度は違う調理法で出してみよう!と考えることができます。また、開設したばかりの新しい保育園なので古いしきたりがなく、ある程度の裁量を与えられているため、「行事食は盛大に!」といったアイデアも園長や保育士の先生に相談すると即採用!子どもたちの笑顔を第一に考えて給食を作れることがとても嬉しいです。
一緒に働く保育士や看護師とも、園児のご家族とも、自信を持って向き合える管理栄養士になりたいです。
GreenHouse保育園は、子どもたちとふれ合える時間もありますし、給食の様子を保育士が頻繁に教えてくれます。保育士や看護師も含めた全体会議を月に1回実施するなど、少人数ならではの風通しの良い環境です。会議の際は、職員からもっと食べやすい料理にしてほしい、野菜を減らしてほしい、などさまざまな意見をもらいます。その意見に対し栄養士にできることはないかと考え、園児と同じ給食を食べている職員の声を聞くためにアンケート記入を依頼しました。アンケートの結果を見て、1ヵ月の栄養価や予算なども踏まえ、できることとできないことを会議できちんと伝えようと思っています。園児のご家族にも同様に、アレルギーについても、離乳食についても、どんな質問にも自信を持って答えられるように知識を増やし、経験を積んでいくことが目標です。
一日の流れ(例)
AM
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調理開始
洗浄や皮むきなど、野菜の下処理から始めます。
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園児に給食を提供
12時からは職員とともに食事をとります。
PM
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食器洗浄、おやつ調理
クラスごとに返ってくる食器を洗いながら、おやつを準備します。
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おやつの提供
子ども達のおやつを食べている様子を見に行きます。今日の給食はどうだった?おやつはおいしい?など声掛けをして、コミュニケーションをとっています。
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片付け、事務作業
食器類を片付け、発注や献立作成などの事務作業に取り掛かります。
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退社
調理室を片付け、戸締りをして退社します。残業はほとんどありません。
取材:2019年12月